投資の世界には多くの選択肢が存在しますが、その中でも特に注目されるのがプロップファームとヘッジファンドです。
これらは一見似ているように見えますが、実際には異なる目的や運用方法を持っています。
本記事では、プロップファームとヘッジファンドの違いを詳しく解説し、投資家としての選択肢を広げるお手伝いをします。
プロップファームとは
プロップファームとは、自社の資金を使って市場で取引を行う会社のことを指します。プロップファームのトレーダーは、会社の資金を用いて株式、債券、外国為替、商品先物など様々な金融商品を取引します。
ディーリングが専門のところはヘッジファンドと似ていますが、ヘッジファンドが外部から資金を調達して運用するのとは異なり、プロップファームは会社の自己資金のみを運用します。
プロップファームの特徴
自社資金の運用: プロップファームは自社の資金を使って取引を行います。投資家から資金を集めるのではなく、自社のリスクを取って利益を追求します。
そして多くのプロップトレーダーは、トレードの利益額に応じた報酬を受け取れる完全歩合制で契約しています。
リスク管理: 厳格なリスク管理が行われ、トレーダーには損失を最小限に抑えるためのルールや制限が設けられています。
プロップファームのメリット
1. 会社の資金を使ってトレードが可能
プロップファームでは、トレード資金を会社側が用意してくれるため、トレーダーは少ない自己資金で取引を始めることができます。
これは、個人で大規模な資金を用意するのが難しい場合に特に有益です。
会社の資金を使うことで、大口の取引も可能になり、トレーダーは資金面でのプレッシャーを感じることなく、自分のスキルを最大限に発揮できます。
2. リスク管理の徹底
プロップファームでは、トレードで発生した損失は全額会社が負担してくれるため、個人が大きな損失を被るリスクがありません。
さらに、多くのプロップファームは厳格なリスク管理ルールを設けており、トレーダーが危険なポジションを持つことを未然に防いでくれます。
このような環境で取引することで、トレーダーは安心して取引に集中できます。
3. 高い報酬の可能性
プロップファームでは、トレーダーが稼いだ運用益の一部を報酬として受け取ることができます。資金が大きいため、得られる運用益も大きくなります。
特に、完全歩合制のため、大きなトレンドに乗った場合には、サラリーマンの年収ほどの報酬を得ることも可能です。
これは、個人トレードでは難しい大きな報酬を狙える大きなメリットです。
4. 知識と経験の共有
プロップファームに所属することで、他のトレーダーとトレーディングに関する情報交換が可能になります。
特に、経験豊富なトレーダーからのアドバイスやメンタル面のサポートを受けられることは、トレードスキルの向上に大きく寄与します。
個人でトレードする場合には得られないこのようなネットワークは、プロップファームの大きな強みです。
5. 資金力のある環境での取引
プロップファームでは、個人のトレード資金よりもはるかに多くの資金を運用できます。
そのため、ハイレバレッジを利用しなくても大きな利益を狙うことが可能です。
資金力のある環境で取引することで、無理なレバレッジを避け、リスクを抑えつつ安定した収益を狙える点は、長期的に見ても非常に大きなメリットと言えます。
プロップファームのデメリット
1. 完全歩合制による無報酬のリスク
プロップファームでは、基本的にトレードの成果に基づく完全歩合制の報酬体系が採用されています。そのため、収益を上げられなかった場合は報酬が発生しません。
さらに、多くのプロップファームでは一定の損失率を超えると運用資金を減らされたり、最悪の場合は契約を解除されるリスクもあります。
安定した収益を上げ続けることが求められるため、トレーダーには高い取引マネジメント能力が必要です。
2. 研修やデモトレードの必要性
プロップファームでは、登録直後にリアル口座でのトレードを開始できるわけではありません。
多くのプロップファームでは、一定期間の研修やデモ口座でのトレードを経て良好な成績を残したトレーダーのみがリアル口座での取引を許可されます。
この過程では無報酬の期間が発生する可能性があります。
3. 自由なトレードが制限される
プロップファームでは、トレードや資金管理に関する厳格なルールが定められています。
トレーダーはこれらのルールを守りつつ取引を行う必要があり、個人の裁量で自由にトレードを行うことはできません。
ルール違反が発覚すると、一時的な運用禁止や契約解除のリスクがあります。したがって、プロップファームでの取引には規律と自己管理が求められます。
4. 限られた求人機会
日本では、欧米と比べてプロップファームを展開している企業が少ないのが現状です。
そのため、プロップファームと契約を希望しても、適切な求人を見つけるのに苦労する場合があります。
限られた選択肢の中で自分に合ったプロップファームを見つけることは容易ではありません。
おすすめの業者2選
Fintokei
Fintokeiは用意された2つのチャレンジの合格することで最大5000万円の資金を運用することができ、利益の80%を報酬として受け取ることができる仕組みです。
Fintokeiには3つのプランが用意されています。
①チャレンジプラン
②速攻プロプラン
③入門プラン
チャレンジプラン
プラン名 | クリスタル | パール | ルビー | サファイア | トパーズ | エメラルド |
初期資金 | 200万円 | 500万円 | 1000万円 | 2000万円 | 3500万円 | 5000万円 |
利益目標① | 8% | 8% | 8% | 8% | 8% | 8% |
利益目標② | 5% | 5% | 5% | 5% | 5% | 5% |
1日の最大損失率 | -5% | -5% | -5% | -5% | -5% | -5% |
全体の損失率 | -10% | -10% | -10% | -10% | -10% | -10% |
利益分配率 | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% |
チャレンジ料金 | 2万1800円 | 3万6800円 | 6万9800円 | 9万9800円 | 17万3800円 | 23万9800円 |
チャレンジプランは6種類あります。チャレンジに合格する必要がありますが、最大資金5000万円を運用できる上に、利益の80%を受け取ることができるのが最大の魅力です。
チャレンジは2つのステップに分かれており、ステップ1では8%の利益を出すこと、ステップ2では5%の利益を出すことができます。
また失格条件は1日の最大損失5%、全体の損失10%と、「求められる利益率<全体の損失率」となっているため、難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。
またチャレンジに合格して、一度でも出金することに成功すると、チャレンジ料金を上回る報酬を得ることができるので何度でもチャレンジする価値はあると思います。
速攻プロプラン
プラン名 | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド |
初期資金 | 20万円 | 50万円 | 100万円 | 200万円 | 500万円 |
1日の最大損失率 | なし | なし | なし | なし | なし |
全体の損失率 | -10% | -10% | -10% | -10% | -10% |
利益分配率 | 50% | 50% | 50% | 50% | 50% |
プラン価格 | 1万5800円 | 2万9800円 | 5万8800円 | 11万8800円 | 29万8800円 |
速攻プロプランではステップなしで、ある程度高額な資金の入った口座を運用することができます。
しかしながら、最大初期資金500万円、利益分配率50%とあまり条件は良くないのでおすすめはできません。
入門プラン
初期資金 | 500万円 | 1000万円 | 2000万円 |
利益目標① | 2% | 2% | 2% |
利益目標② | 3% | 3% | 3% |
利益目標③ | 6% | 6% | 6% |
1日の最大損失 | -5% | -5% | -5% |
全体の最大損失 | -10% | -10% | -10% |
最低・最大取引日数 | 3日・180日 | 3日・180日 | 3日・180日 |
利益分配率 | 50% | 50% | 50% |
プラン価格 | 2万9800円 | 4万9800円 | 8万4800円 |
入門プランは2024年7月から用意されたプランです。
比較的初心者向けのプランのため難易度は低いです。
Fintokeiについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Alpha Capital Group (アルファキャピタルグループ)
Alpha Capital Group (アルファキャピタルグループ)とはイギリスのロンドンに本社を置くプロップファームです。
トレーダーはAlpha Capital Group から提供されるチャレンジプランに合格することで多額の資金の入った口座を運用することができます。
Alpha Capital Group ではチャレンジに合格すると、約3000万円のお金を運用でき、利益の80%を報酬として受け取ることができます。
チャレンジプランの概要
プラン名 | アルファプロ5k | アルファプロ10k | アルファプロ25k | アルファプロ50k | アルファプロ100k | アルファプロ200k |
---|---|---|---|---|---|---|
初期資金 | 5000ドル | 1万ドル | 2万5000ドル | 5万ドル | 10万ドル | 20万ドル |
ステップ1 | 8% | 8% | 8% | 8% | 8% | 8% |
ステップ2 | 5% | 5% | 5% | 5% | 5% | 5% |
1日の最大損失 | –5% | -5% | -5% | -5% | -5% | -5% |
全体の最大損失 | –10% | –10% | –10% | –10% | –10% | –10% |
利益分配率 | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% |
チャレンジ料金 | 50ドル | 97ドル | 197ドル | 297ドル | 497ドル | 997ドル |
失格条件はステップ1、ステップ2共通で1日の最大損失率5%、全体の損失率10%と比較的緩めに設定されています。また損失率はオープンポジション中の含み損も含まれるので注意が必要です。
そしてステップ2に合格して、オンラインでの本人確認を済ませるとプロトレーダーになることができます。
プロトレーダーになった後の失格条件も同じですが、利益を10%出した後に出金と同時にスケーリング申請を行うと初期資金を10%増やしてもらうことも可能です。
またAlpha Capital Groupの最大の利点は取引手数料が無料ということです。取引手数料無料の海外プロップファームは決して多くありません。
Alpha Capital Group について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。